近年、医療において、「治療」だけでなく「予防」の重要性が見直されてきました。
予防医学で予防は三つに分類されています。
「一次予防」は、病気にならない、つまり健康でいるための予防、「二次予防」は病気をできるだけ早く見つけて適切に治療し重症化を防ぐこと、「三次予防」は病気が再発しないようにすることです。
クリニックにおいて沢山の患者さんと向き合って来ましたが、精神科医として関わることができるのは、病気になった後の段階、二次予防、三次予防だけだということに、歯がゆさがありました。

病気にならない生き方を学び、健康な生活をひとりひとりがおくるという、一次予防の大切さをひしひしと感じるのです。
いじめによる自殺事件が起これば、社会は加害者をさらしだし、たたき、うさをはらそうとします。そこには個の欲望だけがあるだけです。
不幸な出来事が起こったとき、他人事として誰かを糾弾するのではなく、ひとりひとりが建設的に「だからどうしたらいい」を考えることができたら、個人個人の意識が少しかわることができたら、社会はもっと良くなっていくのではないかと思っています。

そのために、私ができることは一体何か?
「いまわたしたちができること」をみなさんが気付くお手伝いをしたい、と考えています。

一つには医学的知識を兼ね備えた臨床心理士として、カウンセリング。
一つには企業の産業医としての従業員のメンタルケア。
一つには、執筆や講演、メディア出演を通しての活動。

これらの活動とみなさまとのつながり、連携を通じて、きょうまさのりが、よりよい社会のために、「いま自分ができること」を、精いっぱい提供したいと思っています。